中医学養生法

呼吸を整える

三,調息

修真家教人,或閉氣,或運氣,或數遍數,或吐故納新。以予愚見,皆非正道。要知人身氣脉源自流通,何煩閉運數納耶。但只斂神靜坐,安舒四體,緊閉口齒,息從鼻出,任其自然,不粗不促,不閉不抑,是謂調息耳。

修身をする専門家達は、閉気、運気、吐故納新と言う方法を伝えようとする。これは私見から言わせると、正道に非ず。人の気脈の流れを学ぶのに、煩わしい方法を必要はあるだろうか?

ただ心を正し、静かに座り、手足をリラックスさせ、口や歯は閉じて、鼻から呼吸をし自然に任せる。呼吸を荒立てず急がず、止めず抑えずいれば良い。これが調息である。

勿藥須知        《急救廣生集》清 程鵬程先生

イトガクの補足

吐故納新とは、呼吸の意味です。故は古につながるので、古い気を吐き新しい気新しい気を納めるということです。中医では、呼吸自体は肺が中心となり、腎で呼吸を納める機能があります。腹筋の柔らかさも必要ですが、「腰の府」と言われる腎と関係する腰の筋肉が緩まると、息が深く吸えるようになります。

鼻から吸って、口から出す呼吸の意味ってあります?

よく呼吸法では、鼻から吸って口から出すと言った教え方をしていますが、ここでは鼻から息を出すと書かれています。よくよく考えてみると、鼻の構造として鼻毛がありますが、その機能ともかんけいしているのではないかと思います。息を吸う時には鼻毛にホコリや花粉などが絡みつきます。口から出すとそのホコリは鼻毛にくっついたままになってしまうわけです。そしたら鼻から息を出してホコリを飛ばし、少しでも鼻の中の気道を確保する方が効率的では無いかと考えます。これについては何が正解かは分かりませんが、気功などをしていいる時は、鼻−鼻呼吸の方がよろしいかと思います。

偏頭痛を少しでも軽くさせる予防方法は呼吸をしている間にできる⁉︎

それと口や歯は閉じておくとあります。その時のポイントとして、舌先を上顎の上まであげると良いでしょう。アゴの奥歯の噛みしめも楽になります。そうなると、偏頭痛やなどの改善も見込めます。中医では、舌先を上顎につけることで、体の正中線にある前後の脈「任脈」と「督脈」を結び前後で円を構成するとも言われます。それは気功の「小周天」と呼ばれるうちの気の運行に当てはまります。下の図よりも、もっと上でも良いくらいです。

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