五,晨起
每日清晨睡醒欲起,先拍心胸三四下,然後披衣坐起,恐暖身驟涼,毛孔必閉,而成傷風諸病。
毎朝起きる前に、先ず胸の前を3・4回叩いてから衣服を羽織ってから起きる。寝起きの暖かい体に冷気が集まらないようにするため。毛穴は閉めさせておく、さもなくば風邪などの病気になる。
勿藥須知 《急救廣生集》清 程鵬程先生
イトガクの補足
この内容は、当時の環境を考えてエアコンなどの温度調整器具が無いことから、温度差で心臓への負担がかかることを防ぐことにあると推測できる。朝は陽気の起こりで、心肺は陽の部分であることから、胸を叩くことで心肺の陽気を鼓舞する意味も持つ。陽気の起こり始めはその陽気が少ないことから、陽気により構成される体表を守る「衛気」も少ないため体表を毛穴を閉める力も足りない状態にある。そのため、朝は衣服を少し羽織っておくと良い。