中国伝統医学の漢方薬・鍼灸あんまの専門家「中医師」 イトウガク です。
今回は、治療する人にとっても患者さんにとっても、大事なお話です。
「病は気から。」「やる気があればなんでもできる。」のような世界に近いお話です。
ただし、イトウガクにとってはこれも真理だと思っています。
結果から言えば、「治りたいと想い行動する人は治りやすい。」ということです。
黄帝内経の素問・五臓別論では、ハッキリと述べられています。
鬼神(迷信や治療には効果がないとわかるのに取る行動)にこだわる人は、道理を述べても意味がない。
針を嫌がる人は、その治療者の技術が高くとも意味が無い。
病気を治したくない人は、絶対に治らないし、治療しても効果が出ない。
そのように、言われます。
これは脳科学・心理学的にも言及されています。
それは「信念(belief)」です。
小さい頃の環境などの経験や、トラウマによって形成された一つの自分ルールです。人は往々にしてこの信念に基づき動くため、時に治療において障害をきたします。
例えば、うつ病で外に出ると何か起こるのでは無いかという思考は、信念より派生された本来は不必要な思考です。同様に、漢方薬が効くわけがないと思えば効かないのです。
イトウガクはこう思います。「プラセボでもその人に効けば良し。」
信念は、その一人一人に根付いた中核的な部分なので(洗脳であっても)変えるのは困難であるとされています。なので、信念の角度を少し変えて受け入れることが大事です。
人によっては、子供の時にうまく感じられなかった食べ物が、大人になって美味しく感じられるように。
リハビリなどもやる時がありますが、本人が早く治りので能動的に動くか、提供されているノルマをその場だけこなすかで、大きな進歩の違いが見られます。私が見る限りは、前者の方が、ものすごく進歩をします。
しっかりと相手や内容を考証した上で、「信じるものは救われる。」ことがあります。
病気に悩む人は、
・自ら進み自らの行動で信じて。
・自分が良くなりそうなものを冷静に選択して。
・それに対して行動に移す。
これらのことが、古代からも言われている信念に凝り固まった人の改善方法とイトウガクは考えます。