今回は鍼(ハリ)についてのお話しです。
鍼治療を受けられたことはありますか?鍼というイメージは、正直良くありません。そして鍼治療について言えば、その実態を知られていない、受けたこともないという方が多いのも事実です。
鍼について気になるのが、効果もあるでしょうが、「安全性」や「痛み」だったりします。それらについてふれてきたいと思います。
鍼の安全性
まずは、血管や神経に刺さったりすることを心配される方がおります。血管はよっぽど太くて固い鍼を使わなければ、内出血でおさまります。現在、日本で使われている鍼は軟らかく、神経も膜に覆われてるのでには簡単には当たりません。
あと、一番心配なのが、気胸と呼ばれる状態です。簡単に言うと、肺に穴が空いてしまった状態です。これは、鍼師の技術と知識に拠るところです。
痛み
さすがに鍼なので、たまに「チクッ」ってするときもあります。ただ、鍼には特徴的な違和感があります。それを人によっては「痛み」と認識してしまうことがあります。
その特徴的な違和感は「響き」とか「得気(とっき)」と呼ばれます。主に重だるい、張り、しびれ、電気が一瞬走る、アリが歩くような感覚等が鍼を刺したときに出てきます。その感覚が、効果の基準と捉える鍼師もいます。
自分の考察からすると、鍼を刺した時の電気的な刺激は、深い部分でも浅い部分でも発生しやすいようです。そこから考えると神経に触れる以外にも、過緊張下の筋膜に鍼先が触れた時に、その電気的刺激が走ると思われます。
次回も鍼のおはなしです。