MIT press Journalsに掲載された論文で「頭皮の上から電気的刺激を与えるだけで記憶力をブーストする事が出来る部分が発見された」そうです。論文の著者に中国系の方が数人いるから、鍼灸とも関係あるかもです。ついでに元ネタはGIGAZINEから。
そもそも脳の活動では脳細胞間の電気信号で起こるので、電気刺激を与えると高齢者のワーキングメモリが劇的に若返ったり、夜寝ている間に脳に刺激を与えると記憶力がアップする事が実験で明らかになっているそうですが、今回のような頭皮を刺激するとかで記憶が上がれば、我々鍼灸業界の未来も明るい!(経済的)かもっていう話題です。
実験概要
カルフォルニア大学ロサンゼルス校の研究グループが、平均20歳の男女72名に80個の単語を記憶させて、翌日に記憶した単語をどれだけ思い出せるかテストしたそうです。1人2回に分けてテストをしました。1回目は全員に頭に電極をつけて、「電気を流すテイ」で行いました。2回目は3グループに分けて行いました。グループ1は「神経興奮を促す電気刺激」、グループ2は「神経を鎮静させる電気刺激」、グループ3は「電気を流すテイ」で行い、1回目の回答率と比較しました。
実は3つとも成績改善が見られました。ただ点数の伸びとして興奮>沈静>テイで、興奮させる方が沈静よりも3倍差があり、沈静とテイでも2倍近い開きがありました。
ただ、この成績改善について研究グループは「統計的に有意義ではなく、テストになれただけ」と結論した。また、興奮する電気刺激を与えて記憶力が大幅に上がったことは、その場所が記憶の想起に大いに関与する証拠をつかんだと言っています。
引っ張りました。気になりますよね、その場所。
その場所とは・・・
左側前頭前皮質
高度な認知行動や社会的行動に関与すると考えられている部分だそうです。
で、具体的な場所は「眉毛の生え際の中間に付近にある脳の部分」です。
鍼灸、良いのありますよ。
陽白(ようはく)、頭臨泣(あたまりんきゅう)、目窓(もくそう)、頭維(ずい)、曲差(きょくさ)このようなツボに鍼を刺して電気を流したらおんなじような効果が出るんでないかい?
場所を詳しく知りたいですか?……まだ教えません。
参考図書:『経絡図解』 福建科学技術出版社