小寒以後は、冷えて寒い時期に入りますが、まだその頂点まで達していないので「小寒」と呼ばれます。
小寒が少しすぎると、中国では旧暦の12月(臘月)に入ります。その初八日に「臘八節」と呼ばれる習慣があり、この日は朝から「臘八粥(la ba zhou)」を食します。
この臘八粥の由縁は、お釈迦さまが厳しい修行の中である国にたどり着いた時、とてもお腹を減らしてフラフラになりつつも炎天下を歩き回っていたそうです。流石のお釈迦さまでも倒れ込んでしまい、それを見かねた娘さんが自分の食事を譲ったそうです。
その食べ物がもち米で煮たおかゆで、その中には果物などが入っていたものを召し上がったことから臘八粥の習慣が出来たとも言われています。また8の数字から8種の果実や穀物を使い、おかゆを作っていたそうですが、中国でも中身は各地異なるようです。
それとは別に、北京では旧暦の12月8日にニンニクを黒酢に漬けて、新年にギョウザにつけて食べる習慣があります。お酢のことを臘八醋、黒酢ニンニクのことを臘八蒜と言います。
健康食品でも黒酢ニンニクなどがありますが、自家製で作っても楽しいかもしれませんね。