問診
痛み
痛みの種類別
痛みの種類には、脹痛、刺痛、走窜痛、固定痛、冷痛、灼痛、絞痛、隠痛、重痛、掣痛、空痛の11種類あると言われています。
脹痛(ちょうつう、張痛)
痛みがあり、同時に張ってパンパンになる感覚。気滞の痛みの特徴。
刺痛(しつう)
針で刺されるような痛み。瘀血による痛みの特徴。
走窜痛(そうかんつう)
痛みの部分が定まらず移動する。体幹部では気滞、四肢などでは風邪の行痺に多く見られる。
固定痛(こていつう)
痛みの部分が固定しており、痛みが動かない。
冷痛(れいつう)
痛みとともに冷感を感じる。温めておきたくなる。
灼痛(しゃくつう)
痛みに熱感が伴い、冷やしておきたくなる。
絞痛(こうつう)
痛みが強烈で、えぐられるような感覚。
隠痛(いんつう)
痛みの程度は強くはなく耐えられるくらいだが、ジワジワと休まず痛む。
重痛(じゅうつう)
痛みに重さを伴う。
酸痛(さんつう)
痛みに体の脱力感やだるい感じを伴う。
掣痛(せいつう)
痛みの部分が、他の部分にも及び、痙攣して引っ張られるような痛み。引痛、徹痛とも呼ぶ。
空痛
痛みに内部の空虚感を伴う。
痛みの部位別
頭痛
胸痛
脇痛
両脇は足厥陰肝経、足少陽胆経と関係。
胃脘痛
上腹部の痛み。
腹痛
大腹
へそより上の部分。脾胃に属する。
小腹
へそから下の恥骨まで。膀胱・胞宮・大腸・小腸に属する。
少腹
小腹の両側にある。肝と関係する。
腰痛
季肋部(12肋骨)より下、仙骨以上の部分の痛み。