今回のテーマは、負けない気持ちを作るには?身体を活性させるには?何となく気功っぽい事をしたいそんなお悩みにお答えできるかも
以前、程鵬程先生の養生法で
~呼吸を整える~
について書きました。その続編のような無いようです。
呼吸の生理学
一般生理学的には、呼吸は必要な酸素を取り込み、不要な物を二酸化炭素として排出するのがお仕事です。その酸素を使って、ミトコンドリアさんが身体のエネルギーを作ります。
また、スポーツでも緊張の場面では、深く呼吸をする様子が見られ、緊張をほどく機能を持っています。
中医の呼吸生理学
そんな呼吸ですが、東洋医学では前回にも出た「脾胃」や「肺」、「腎」と関係を持ちます。「脾胃」で気の材料を作り、「肺」で外気を取り入れて気を作り、呼吸を主にします。「腎」で深く息を吸い込むという機能分けをされています。
なので、「脾胃」や「肺」の調子が悪いと息切れが起きたり、「腎」の調子が悪いと呼吸が浅かったり、腰痛が出たりします。「腎」とは、生まれもっているエネルギーや遺伝といったもの、身体全体の水分代謝などをあらわします。
腎の機能低下
足腰膝や下腹部が冷えるムクむという方は、腎の機能低下がみられると考えます。特に女性は陰の性質が強く、温める能力が男性に比べて弱いと言われており、呼吸が浅い方が多く見られます。呼吸が浅いと、肋骨に付くお腹の筋肉が動きにくくなり、腰痛もおこります。
腹式呼吸を使う
それらを改善する方法は、「腹式呼吸」です。
意外に、腹式呼吸を意識をしてするのは大変ですよ。この腹式呼吸は瞑想・気功などの基本的な呼吸にもなります。ここでポイントを3つ。
システマ
イトガクは腹式呼吸の方法を北京で武術の先生・馬世琦先生から、タントウ8式として学びました。また、自身でも自律訓練法などを実践しており、その中にも呼吸法の要素がありました。
馬先生のタントウがありましたので掲載しておきます。ついでにタントウ・動功を4式と形意五行拳を習い、あっさりと「他の人に教えていいよ〜」と言われ、「まじか」と思いました。
その後も、ロシアの軍隊格闘技の「システマ」(歯ブラシじゃ無いよ)を体験した時、腹式呼吸の方法を一番感じ得ました。そのシステマの4原則は1.呼吸 2.リラックス 3.動き続ける 4.連環があり、呼吸をしながらリラックスをして、動き続けてその動きは途切れないことが大事としています。
その中の呼吸(ブリージング)について最初に学びます。鼻で吸って口で吐く呼吸をするわけですが、ダメージ減少や体力回復のためにするわけですが、結構吹く息が強いです。その強い呼吸をした時に、自然と腹式呼吸呼吸を使っているわけです。時間は長いですが、システマの呼吸もなんとなく知ってみてください。ついでにイトガクは、北川先生の講座に参加しました。
以上のシステマの呼吸をもっと深くゆったりとしたものが、腹式呼吸になります。
腹式呼吸の方法
①胸を張らないで、背中が気持ち丸くなるくらいにする。
②おへその下をアコーディオンのように膨らまして、空気を取り入れる。
③鼻で吸って、口か鼻で息を吐く
呼吸が浅いなって思った方、疲れやすい、腰痛があるなんて方は、呼吸に合わせた手技療法を受けてみるのもいかがでしょうか?