二十四節気「白露」
蒸し暑いながらも、徐々に夜や朝は涼しさを薄っすらと感じるようになりました。
二十四節気では、陰気が次第に多くなり、露が集まり白く見える様になることから「白露」と呼ばれる節気となります。
秋の典型的な天候特徴で、空気中の水蒸気が夜になると草木について白く露になります。そして、昼間と夜の温度差がが大きくなる時期です。
この時期の体への影響
中国の古いことわざには、「白露には、肌を出さない格好をして、朝晩は特に服を羽織る様に」とあります。
気管支喘息の発病率が高いから予防をすべし
特に、気温の変化が激しいことから、呼吸器に問題が出ることがあります。気管支喘息は、この時期から発病率が高くなります。
気管支喘息は、初め咳が出て、胸苦しさが出たり連続してクシャミが出るようになります。治療が遅くなる咳、喘鳴、呼吸困難、起座呼吸、ひどくなればチアノーゼや窒息による死亡の原因になります。
気管支喘息の漢方薬
かつては昔、喘息などの症状では葛根湯で有名な張仲景の「桂枝湯加厚朴杏子」という処方を使うことが多いですが、時代は下り宋の時代には「太平恵民和剤局方」という出典より、「蘇子降気湯(そしこうきとう)」と言う処方が当時の時方医(その時代に出た新しい処方を使う漢方医)は愛して用いました。
蘇子降気湯は、特に胸の奥で痰が絡むような咳や喘息に対応しています。
【薬局製造販売医薬品】(株式会社皇漢堂薬局)【蘇子降気湯(そしこうきとう)煎じ漢方薬】15日分(15包) 価格:7,000円 |
肺・湿・乾燥・痰・夏の陽気の問題が絡み合う
中医漢方では、秋は肺の季節を表し、呼吸器や皮膚などと関係します。肺は機能として呼吸としては呼気を、体の気の流れでは体の中に気を降ろす作用があります。これを粛降(しゅくこう)と言います。夏に最高まで溜まった熱の陽気を降ろすのが肺の役目の一つです。
夏秋の間は雨が多く湿気がたまり、秋になると乾燥が起こります。この「湿気」から「乾燥」への変化する対応が上手く行かなければ、水の集まりである「痰」が生じるようになります。
肺の粛降作用が上手くいかず、熱が体の上にこもった状態である時、痰と組み合わさると黄色く固まった痰が出る喘息が起こりやすくなります。
また、熱がない場合であれば、透明なネバネバした痰が喉や気管支に詰まるような感じが起きて喘息になります。
これ以外にも、秋の花粉で苦しむ方もなども出てきます。まずは体を冷やさないようにして、急な冷えの対策をとるのが先決です。
ショウガの卵炒めで温める
ショウガ15g 卵1個
ショウガを切り刻んで、卵と炒めるだけ!
味付けはお好みで。
鼻が詰まったら迎香・印堂揉み
気管支喘息や花粉症だけでなく、乾燥も起こりやすく皮膚の乾燥、便秘、口の渇きなどが出てくるようになります。そんな乾いた時期の乾いた咳に美味しい薬膳をご案内。
これだけでいいのか⁉梨皮湯
梨1つ 氷砂糖1個 水300cc(適量)
梨の皮をむきます。
皮を水を300ccの入った鍋に入れ、氷砂糖と一緒に一煮立ちします。
飲みます。
梨は潤う食べ物ですが、体を冷やす食べ物でもあります。梨の皮は、冷やす力が弱まるのと皮が肺と関係することから使われています。氷砂糖も、少し冷やす作用がありますが、体の気を補ってくれる作用があります。
余った中身は、ゆっくりと食べてください。
この秋も何とか元気に過ごしてくださいね、