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中医学学習臨床試論

治療を考察する

 
「手掌部筋肉群と前腕屈筋及び伸筋の過緊張から起こる手根関節と手根骨の亜脱臼を主とした、手指第一関節部の牽引と圧迫。」を原因とした場合の治療法の1例を紹介する。
この治療法は、戦略的に順序立てて行う。
 
①前腕伸筋群と屈筋群の筋緊張の解放
経穴を取穴するというより、経筋の治療を第一とすると良い。単純に前腕部と肘部の経穴を深く刺鍼あるいは点圧する。緩めるならば関節部から緩める方が良いだろう。筋腹部から緩めるよりも、手数が少なくて済む。
 
さらに、経穴名で言えば「外関内関支溝」は非常に有効である。
この時点で、手根関節の屈曲・伸展の可動域が拡大していれば、次のステップへ。かつ、手指屈曲で患者さんには何となく軽くなったという感覚が得られる。
 
②手根部周囲のアプローチ
橈尺関節と手根骨間の隙間を作る必要がある。多くのへパーデン結節がある患者さんの特徴として母指外転筋・対立筋や短掌筋の緊張が強いことがある。
経穴では大陵・陽池を中心に魚際などを治療しながら手掌が開きやすいようなアプローチをする。
 
③手根骨の調整
特殊なことは必要ないが、手首を把持して牽引をかけつつ、手首を回せばそれなりに入ってくれる。
 
④手指の調整
ここからの調整が一番時間がかかる。へパーデン結節患部の手指をねじって回して行くことで関節の間隙を調整して行く。
 
これらの順序を踏まえて2・3ヶ月は調整する必要がいる。
 
現状、これらが関節リウマチや腱鞘炎、またはガングリオンなどに続く治療の考察である。
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中医学学習臨床試論

人によって発症する箇所が異なる理由の考察

この症状は、利き腕如何に関わらず両手に出る場合もあれば、多部位で出ることもある。
この原因として考えられるのは、「運動・家事・仕事などによる慢性的な前腕屈筋または前腕伸筋の緊張」である。
 
例えば、テニスをする、家事で包丁を握る、ペンを握る、マウスを握るなど強い力で握り手首が屈曲する動作が慢性的にある。また何らかの原因で、手首を過伸展して持続状態にある場合。
 
これらの前提条件の上に、屈曲動作の持続状態が多ければ伸展することで真っ直ぐに手を保つ作用が、伸展が多ければ屈曲して真っ直ぐさせることが出来る。これが屈筋・伸筋の緊張が出る由来である。
 

利き手ではない場所に症状が出る

人は利き手ではなない腕は、運動量が減ることから緊張を残したままでありやすい。筋肉量は少ないが緊張は強い場合が多いというべきだろう。日常生活で、非利き手が貢献していることは意外とある。カバンを持ったりする事もあるだろう。これが、利き手ではない場所に出るゆえん。中医では左の病は右を治し、下の病は上で治すという、中医古典の治療論に繋がる。
 
上記の内容を含めて、その他へパーデン結節がおきること大まかな原因は以下の4種類と考察する。
①日常の筋肉的ストレス
②精神的ストレスからくる筋緊張
③オーバーユース
④女性ホルモンによる骨破壊
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