中医学学習

中医学の症状解説・診断学編5

問診

大便異常

正常な状態では①1日1回あるいは2日に1回、②色は黄色く、③形ができており、④乾燥していなく、⑤スッキリ出る、⑥膿や血、未消化物が混ざらないもの。とされています。中医の古典「八十一難経」では食事と水分量から割り出し、1日2回が正常だと書かれています。

便秘

便が乾燥して固まり排便が困難になり、排便回数が減少してひどい時は数日間排便が見られない。「秘結(ひけつ」とも言う。

泄瀉 (せっしゃ)

便が柔らか過ぎて形にならず、ひどい時は水様で、排便回数が増える。

完穀不化(かんこくふか)

便の中に未消化物が混ざる状態。

溏結不調(とうけつふちょう)

便が乾いて硬くなったり、軟便になったりする。①排便時に最初硬いが、後から形にならない軟便。「先乾後軟(せんかんこうなん)」②下痢と便秘を繰り返す。なども含まれる。

膿血便

便の中に膿や血の粘液が混ざるようになる。

便血

排便時に血が混じるようになる。遠血(えんけつ)と近血(きんけつ)の区別がある。

・遠血

先に排便が起きてから出血されるもので、黒紫の出血がある。

・近血

先に血が出て後から排便が起こる鮮血が伴うもの。

排便感異常

肛門灼熱 (こうもんしゃくねつ)

排便時に肛門のあたりに灼熱感を感じる。

裏急後重 (りきゅうこうじゅう)

排便前から腹痛があり、強い便意に迫られる。排便時には苦しくスッキリと出ず、肛門に重い感じがある。また便意が頻回起こる。

排便不爽 (はいべんふそう)

腹痛、下痢、スッキリ出切らない感覚。

滑瀉失禁 (かっしゃしっきん)

排便がコントロール出来ず、排便を抑えられない。重症時には自分でも排便されたことに気づかない。

肛門気墜(こうもんきつい)

排便時に肛門が下がるような感覚で、強い時には脱肛が起こる。

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出張鍼灸・あんま治療「イトウガク」

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