漢方放浪記

人の少ない京都を旅する。東福寺

京都の旅シリーズもようやく最終回を迎えることになった。今回は東福寺に詣でる。

東福寺

東福寺まで

JR奈良線に乗り一駅で済むのだが、伏見に向かう観光客が多くて電車に乗るのは大変である。なるべく避けたい路線の一つだ。バスでも行くことは可能であるが、八条口を中心に動いていたのでバスの本数は多くは無かったので電車を使用することとなった。

奈良線に乗り東福寺駅で降り、案内に沿って線路をくぐり左折する。と、お寺が無い。赤十字病院に着いてしまう。そのため手前を右折して行くと東福寺の境内へと入って行く。ここの構造は不思議なもので、東福寺という境内の中に複数のお寺を有しているかの様な錯覚を受ける。

東福寺散策

道なりに歩き、モミジの木々が鮮やかな臥雲橋を渡り、ようやく本堂へと続く日下門へと至る。ここの本堂と三門の建物は結構大きい。そして山門を三門と書くのは仏教的な意味があるんだよと、ここで初めて学ぶ。知恩寺の門も大きいと感じたが、なかなかのスケールだった。中の仏像は覗いて見なければ分からず、そっと見でその場を離れた。

 

次に臥雲橋で見た奥にある橋である通天橋がある。名勝と呼ばれるだけあり、青いモミジのトンネルに囲まれる橋はなかなかの風景である。ついでに通天橋を渡るときは拝観料がかかることをお忘れなく。ただ、橋を渡るだけでは惜しいので、橋の脇を進むとモミジの木々が生い茂った川沿いまで下る事が出来る。ここで思ったのは、川まで降りた方が通天橋は綺麗じゃない?ということだった。青いモミジにそびえる楼閣と言うイメージだ。

川を渡り、警備のおじさんがお堂を覗いていたため思わず他の観光客の方に説明している内容に耳を傾けていると愛染明王が祀られているとのことだった。「堂内は暗く目が慣れるまでは見えにくいから、光が目に入らんように覗いてな~」と言われるがままに覗く。やはり暗いし見にくいが目を凝らすとようやく金色に輝く?愛染明王を拝むことができた。まあ、側から見ている人には滑稽に見えたのやも知れないが、それはまあそれで…。

芬陀院(雪舟寺)

この日は実は雨であり、「雨の京都」を堪能することになる。愛染明王堂を拝観ののち枯山水庭園のある開山堂でしばらく休憩するも雨が強く降り出したことから東福寺を出ることになった。その矢先に「雪舟の庭園」と書かれた看板に心が惹かれ気の向くまま歩みを進めた。本堂からわずか80メートルほど歩いた左側に「芬陀院」別称・雪舟寺がある。雪舟と聞けば柱に縛られて、涙でネズミを描いたので有名だが、こちらの雪舟さんは9代目でこちらを開堂した。

小ぶりな敷地でゆったりとした空間の入口を入ると、受付がいなければ拝観料をおいてパンフレットを持っていってねと書かれた箱があり戸惑った。とりあえず拝観料を払い中へと入ると、海北友樵の屏風絵や江戸の画家による襖絵がほぼ常用として使われている。高級料亭ですかここは?かつては明治天皇・皇后も訪れた由緒ある場所であったとのことで、とても落ち着く枯山水庭園であった。まさに空までもキャンバスかのように。

今回の京都旅行の最後に、多少雑音は入りますがその風景を読んでいる方にも楽しめるよう枯山水庭園を、マインドフルネスのために録画した物を載せておきます。

 

また余裕があったら、紀行文を書くこととしよう。

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