中医学古典中医学学習鄭欽安

医理真伝〜離卦解〜心火の話

離とは

「離」は火・陽・気・心に属して真陰が寄る場所。卦の真ん中は「地」を表し、地は数字では「2」を代表する。2は火を生じて、人では心であり、2つの陽卦に挟まれ真陰が真ん中に存在する。その方向は南に配し、臓腑を当てはめた十二官の中で最も尊い立場にある。また心理・感情を表す全ての神の宰相(統括)で、体を動かす主である。そのため「心蔵神(心は神を蔵する)」と言われる。

離と坎の関係

坎卦には真陽があり、乾卦の元であり数字の1を表す。離卦には真陰があり、坤の元となり数字では2を代表する。この2つはお互いを支え合い、お互いを自分の根としているので離れられない。

時間毎の気の運行

そのため十二刻の始まりである「子の刻(23時~1時)」では一陽が生じて、心で真水と交わり(昇気)、午の刻(11時~1時)に一陰が生じ心火が降り腎で交わる(降気)。その上下の昇降や真陰真陽の運行が行われるため性命が成り立つ。

イトガクの補足

離とは火と関係す卦です。火は陽・気・心を代表をして、その卦にはの間には陰を表す– –(真陰)が含まれています。

心の機能は心理・感情を表し、体を動かすための司令塔です。これを「心蔵神(心は神を蔵する」と表現します。

離と坎は、火と水の関係です。対立関係でありながら、互いを生み出す根本としています。

子の刻は陽気の始まりで、気が上昇し始め心の火と混ざりあいます。午の刻は陰気の始まりであり、心の火気が降り下半身を温めることが出来るとこの章では書かれています。

時間帯で陽の動きが生じて、そのことにより正常であれば陽は体を昇降します。

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