中医の雑記養生法

大暑

中国医学の漢方・鍼灸あんま専門家・中医師のイトウガクです。
今回は、二十四節気の「大暑(だいしょ)」をご紹介します。

ついでにキャッチの画像はネズミですが、中国語で鼠が暑と同じ「shu」の音なので、ちょっとしたジョークです。

大暑って?

大暑は一年の中で最も暑い時期で、小暑よりも暑くなるため「大暑」と呼ばれます。

この酷暑の時期は、雨も多くなりやすい時期でもあります。

 

大暑の食習慣

中国の莆田という場所では、大暑になると「過大暑」という習慣があり、ライチや羊の肉を食べたり、甘酒を飲みます。

大暑に食べるライチは栄養が高いことから、人によっては「高麗人参と同じ栄養がある。」なんて言われるくらいです。

羊肉は、温める性質を持っています。中医における「春夏養陽」の考えから羊肉を食べて、秋冬に向けて陽気を体に溜め込むための方法であると考えられます。

甘酒は、気を補うために使われています。

 

バテる大暑

この時期に注意したいのは、「夏バテ・夏カゼ」です。暑い天気の中、エアコンの強い涼しい場所で過ごしたり、運動後に発汗をしてすぐに冷たいシャワーを浴びたり、冷たいものを飲みすぎたりして冷やしすぎる事で起こります。

これを中医では「陰暑」と呼びます。「動則陽暑、静則陰暑」と言われ、熱中症は陽暑にあたります。

症状としては、寒気や頭痛、気だるさ、鼻水鼻づまり、喉の痛みやかわき、手足のだるさ、皮膚の熱感、汗が出にくい、おう吐や下痢などの消化器症状が出るもを指します。

この症状は、夏の暑さと体の中の湿気が、外部などの冷えにより包み込まれてたり、溜まったりすることから起こります。

予防

⒈体を冷やしすぎない

⒉冷たいものを食べすぎない

⒊発汗後に冷たいシャワーを浴びない

 

これらを心がけるようにしましょう。暑さに負けるな!

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