中医の雑記養生法

梅雨の落ち込み

梅雨時って体調悪くなりますよね。
特に用もないのに、気持ちも落ち込んでしまいます。
 

どうして落ち込むのか?

 
中医では、曇りや雨は「陰」に属します。「陰」とは水・月・血などをつかさどります。老子の「道徳経」の「上善水の如し」なんて言葉がありますが、水は下へと降っていく重い物質でもあります。
 
本来ならば春や夏は陽気が上昇するべき季節ですが、「陰」が重くて陽気が上昇できなくなるために、梅雨時期に落ち込むが強く出てきます。
 
季節の要素以外にも胃腸が弱い人、特に中医では胃の弱い人は体に湿気を帯びやすくなります。当然食欲不振も現れます。そして、気の流れが低下して、古傷が痛みやすい時期にもなります。
 

どうしたら落ち込みは良くなる?

①体を動かす

運動は気を動かすことになります。激しい運動はしなくとも、軽く発汗をする感じで散歩やジョグなども良いですし、ストレッチなど筋肉を伸ばすのも良いでしょう。
 

②香味野菜を取るようにする。

シソやらニラやらパクチーやら。そのような香味野菜は気を流すことが出来ます。特にその点ではシソの葉は優秀です。気を流してあげるだけではなく、胃の調子も良くしてくれる生薬の一つです。肉厚のキノコのようなもので、体の水分を出すのも良いでしょう。そして多少辛いものを食べるのも良いでしょう。
漢方では、湿気を取る発散する、胃を整えるなどをベースに処方をします。
 

③消化の良い食事をとる。

この時期は気温の上昇もあるため、冷たい飲食をとる傾向があります。冷たいものは、胃にとってあまり良くないものです。胃が冷えることで肺が冷えるとも言われ、痰がある喘息が出ることがあります。
 
夏はこれからです。湿気を溜め込んだまま、夏を過ごしきらないためにも気をつけてみましょう。
病の原因は、自ら作り出す「自病」が多くあります。一つでも減らす事が養生のポイントですよ!

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