中医学学習方剤

熱中症に気をつけて

ここ最近、熱中症で病院に運ばれるなんてニュースをよく聞きます。

 

 中医の熱中症

今回は尊敬する、中国清代・陳修園先生の著作「医学三字経」から熱中症をご案内します。

熱中症は、「傷暑」「中暍(ちゅうえつ)」「暑症」などと呼ばれます。金元代中医4大医の1人である李東垣は、①炎天下の中活動することで起こる、発熱・悪寒・呕吐・倦怠感などがでる「陽暑」②暑さを避けるために環境・飲食などで涼んでいる事から起こる悪寒・手足の冷え・冷や汗などを起こす「陰暑」の区別があるとしています。

漢方薬では、体の熱を冷ます清熱薬や気を補う益気、水分を補う養陰、湿気を取る利湿などの薬を使います。例えば白虎湯や藿香正気散、清暑益気湯などがあります。

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熱中症の治療以外にも、予防として使うと良いとして陳修園先生がご紹介していたのは、「生脈散」という処方です。人参・五味子・麦門冬という3味で構成されているシンプルな組み合わせです。

 

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生脈散(しょうみゃくさん)

生脈散に含まれる人参は、気を補うと言われますが、本来は陰気つまりは水分を補う作用があります。よくみなさんが考える人参は、「元気が出る!」「体が温かくなる!」というイメージがあると思います。あくまでも、水分が補充された事で全身に巡るようになり、温める感じが出るわけです。

麦門冬は甘みがあり、よく麦門冬湯などに使われおり、「神農本草経」では胃に働く生薬です。五味子は酸味があり、体の気を溜め込んでくれる作用があります。
人参・麦門冬の甘みと五味子の酸味が加わる事で「陰を生じる」ことで、より体の水分を補うことが出来る作用を持ちます。

まだまだ暑さは続きますが、脱水症状には気をつけてお過ごしください。

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