中医の雑記中医学養生法

秋分

秋分

秋分は、南半球北半球で昼と夜が同じ長さになる時期に当たります。秋の90日のちょうど中間に当たるため秋分と呼ばれます。また、天文学的に秋の始まりを示します。

秋分の過ごし方

陰陽の気が浮かばず沈まず平坦な時期になるため、まずは心を落ち着かせて興奮をさせないようにしましょう。

秋分から涼燥、つまりは冷たい空気により乾燥することから起こる症状が増える傾向があります。

乾燥でまずは咳が増えますが、さらに冷えが加わるので次の症状が起こります。寒気、軽い発熱、頭痛、鼻づまり、喉のいがらっぽさや乾燥して痛む、咳、痰がスッキリ出ない、口や唇の乾燥などこれらが涼燥による症状です。

また、胃の病気が多発あるいは再発しやすい時期でもあります。胃が、冷えによって刺激されて敏感になりケイレンが起こり胃酸の逆流、腹部膨満感、下痢、腹痛などの症状が出やすくなります。なるべくこの時期には、お腹を冷やさない、温かいものを食べたり、寝るときにお腹に布団をかけたりしましょう。お灸をおへそ周りにしてあげることの重要です。

そしてスポーツの秋というだけあり、天気の気温などを考えても運動するには良い季節です。激しい運動はしなくとも、ゆったりとストレッチをしましょう。

食事では、食欲の秋ではありますが、食べ過ぎは睡眠をも妨げます。さらには乾燥や冷えから考えてあっさりとして潤いがあり、温めるものを食べると良いでしょう。 ごま、くるみ、もち米、はちみつなどが滋陰潤肺養血=潤って血を補う効果があるとされています。

そのほかにも、なるべく辛いものの摂取を少なくすることで、体の乾燥を減らすと現代中医学では考えます。そして「少辛増酸」つまり辛味は少なく酸味を多く取るようしましょう。たとえば柑橘類、梨、リンゴ、ブドウなどがおススメです。年齢を召した胃の弱い人には、お粥で胃を養い生津(=水分を生じさせる)することが出来ます。栗のおこわも良いけれども、栗で作ったおかゆも良いですよ。

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