古典中医学鄭欽安

鄭寿全という人

1824年〜1911年、名を「欽安」とよび四川省で生まれた清代の名医の一人です。「黄帝内経」「周易」「太極」「傷寒論」などに造詣が深く、それらの本を元に医学理論の基礎を作り上げた人物です。また、火神派と呼ばれる流派の始祖とも言われています。

多く乾姜・肉桂・附子など強く温めるを使うことから「鄭火神」や「姜附先生」とも呼ばれ、難病や急病などに手を差し伸べていたそうです。実際は、陰陽の分別をしっかりすることを考えている方ということもあり、温めるべきは温め、冷やすべきは冷やすという方法を採用されていました。
特に「医学真伝」には、各論に入る前に陰と陽の区別について述べられる文章があります。

ぜひ中医を勉強される方には、知ってもらいたい人物であり、その学術的思考の参考になればと思います。
現在中国などで火神派というと、トリカブトの根などを大量に使いガンや循環器の急性発作などの重病に使い、その臨床の話を聞いただけでも刺激的で楽しい物語を読んだ気分になる爽快感に襲われます。
その元祖はしっかりと体質を見て行こうという、非常に純粋な基礎医学理論を提案した人物です。突出も良いですが、基本あっての突出だと思いますので、読まれている方も基本を大事にしていきましょう。

まとめ

基本は大事

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