漢方放浪記

小田原・箱根で漢方放浪記①

今回は1泊2日で小田原・箱根へ放浪してみました。当日まで基本的には無計画で、桜が咲きそうだから小田原城を見てみようと思って、ググってみると「薬の博物館」なるものがあり、さらには海があるので駅から徒歩圏内で行けそうなところにのんびり行こうと計画しました。

いざ小田原

JRで小田原に着くと、やたらデカく「小田原」と書かれた小田原提灯に迎い入れられ到着することを実感。さすがに新幹線・小田急なども使える駅なので駅ビルもしっかりしている感じだった。

まずは小田原城へと向かう道すがら、昼ごはんは海鮮にしようか蕎麦にしようかウナギの店もあるからそれも良いな~何て思いながら商店街の空を見上げてみれば忍者がいた。さすが風魔忍者の里・小田原だ。そういえば小田原城でニンジャ館なるものがあるようだが、まだ完成していないので観られた方は感想をください。

天気は快晴。小田原城の学門から二の丸への侵入を図る。その日の気温は20℃を超えて、桜も開花するのではないかと朝からテレビでしきりに言われていたが、二の丸へ入ったところで寂しいことに桜は咲いておらず、ただただ小田原城散策ということになった。

城は二条城以来行ってはいないが、現存しているわけでもないのはわかるので、取り敢えず現状復帰感を味わうことにした。木造で回収された「常盤木門」をくぐり、天守閣の中へ入る。天守閣では、太閤秀吉が石垣山に築いたとされる「一夜城」の敷地が遠巻きに見られるが、わずか3キロほどの場所に一夜にして立派な城が築かれたわけである。そりゃ北条さんも降伏をせざるを得ませんな。

小田原城を後にし、報徳二宮神社へ

報徳神社は、かつて全国の学校にあった巻きを担いで本を読む二宮金次郎を祀っている神社である。小田原城の天守閣から最短ルートで行くと裏門に来てしまうが、表門は非常に立派なもので小田原での信仰の厚さがうかがえる。ついでに、二宮金次郎の像が無くなったのは教育理念が現在と異なったのと歩きながら本を読む危険性からだとも言われている。この二宮金次郎さんは、経済には道徳が必要だとということを説いていました。日本の資本主義の父と言われる渋沢栄一先生も「論語と算盤」という本で、経済には道徳が必要であることをのべてました。

380年の歴史を持つ薬局へ。

中に入ると「The・歴史ある薬局」でした。入ると右側には存在感を感じさせる木で出来て、色のかすれ具合もまた絵になる「百味棚(ひゃくみだな)」や「薬研(やげん)」などがありました。そうそう、薬局の名前は「濟生堂小西薬局」さんです。店主の小西さんが仰るには、小田原やこの店は関東大震災で被害を受けてるから、そんな古い歴史は無いとの事でした。ただし、お店の裏にある蔵は開業からずっと原型を保ち、お店自体も被害が少なかったことから改修も出来たそうです。そう考えても建物だけでも大正からなので、歴史が無いとは言いづらい。と、小西さんの奥様もおっしゃっていました。

ついでに、ここの百味棚は現役で使われているそうです。よくよく棚を見ると「ガーゼ」とか「アルコール」とかも書いてあり、通常の棚として利用されていると認識しました。

小西薬局さんのオリジナルバッグもあり、思わず購入してしまいました。お互い漢方を取り扱う関係でありますので、業界の発展を祈りつつ小西さんと写真を取らさせていただきました。

箱根駅伝でのコースにもなっているので、良かったら見学をしてみてください。

次回へ続く

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