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中医学

風・風邪かたや1文字かたや2文字

春一番が吹き始め、より春らしく感じられる時期ですね。今回は「風」をテーマに中医しましょう。

風が持つ意味

春になると、気温の変化が出てくることから風が吹くようになってきます。日本では春一番、中国では東風と呼ばれ、「始まり」を表します。そのため、風は春に当てはまり、風はタネを運び草木の芽吹きを与えることから、春に属します。この自然に起こる正常な風が吹くことを「六気」という気象現象を表す言葉では「風(かぜ)」と言います。

じゃあ、正常ではない風とは?

それは風邪です。そもそも六気の異常な状態を「淫気」「邪気」と呼びます。風というのは目に見えないけれども、体に接触している存在であり、実在しているものです。また風の中には、花粉や細菌・ウイルスなどが含まれています。PM2.5なんかもそれに含まれるわけです。その状態が過剰となり、体に影響を与える原因になると「風邪」なるということです。風邪は体の腠理(そうり)、つまりは毛穴のや肌のキメが開いた状態だと侵入します。この時は往々にして体の免疫力が低下し、衛気という体を守る温める気が弱っています。簡単に言えば、壁がボロボロで穴が開いていて泥棒が侵入するようなものです。

 

「風邪は万病のもと」というけれども・・・

どうして風邪は万病の元なのでしょうか?中医では、「風邪は百病の長。」と言います。それは風邪の病的特性と関係があります。その特性とは①「ほかの邪気と組み合わさりやすく、新たな病を生じさせやすくする親和性をもつ。」ため、万病に変化するきっかけになることから百病の長や万病のもとと言われる所以です。

ほかにも、風邪には②遊走性と呼ばれる、色々な場所に症状が飛び火する性質があります。痛みを例に取ると固定した位置の痛みではなく、痛む位置がいつも異なる時などは風邪が関与します。そして③上昇性。風邪は上昇しやすいため、多くが体の上半身に症状を引きこします。めまいや脳卒中・頭痛なども風邪により起こされる症状です。「風」と名がつくツボの多くが上半身特に頭や首に多いことからもうなずけます。ウンウン。

また、体の体毛などでは風に対して感受性があり、体が風邪を受け続けることで交感神経が高ぶりやすくなります。そのためイライラや血圧上昇なども起こりやすくなる由縁となります。

まとめ

  1. 「風」は正常な気象現象、「風邪」は異常な状態で免疫力低下で体に侵入する。
  2. 春は風に属して、正常な風は万物を育てる。
  3. 風邪には①ほかの邪気との親和性②遊走性③上昇性がある。

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