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アルツハイマーには、シソ科の植物が有効らしい。

概要

福島大学食農学類の研究チームの論文が「サイエンティフィック・リポーツ」に掲載された。

内容は、シソ科の植物に含まれるポリフェノールである「ロスマリン酸」がアルツハイマー病の原因であるアミロイドβの凝集を抑える効果があるという事だ。非常に革新的な発表であるとともに、クラシカルな発表でもあり、漢方をする人としては支持せざるを得ない。

でも、シソ科の植物って何があるんだろう?

シソ、ミント、バジル、ローズマリー、セージ、オレガノ、タイム、レモンバームや、ムラサキシキブなどが含まれるそうです。また、芳香性のものと非芳香性のものがそれぞれ存在します。結構、香りが強いものが多いですね。

ついでに、香りは記憶を想起させるための一つの要素とも言われます。そのため、記憶を辿る時にその時の匂いを体感させて記憶を想い出させる方法があるようです。また、人体には嗅神経という中枢神経があり、一番原始的な神経と言われています。

漢方の応用

漢方では健忘症などに「遠志(おんじ)」という生薬を使います。また、「石菖蒲(せきしょうぶ)」なども心の穴を開くという効果があります。

今回の研究で使われるシソ科の生薬には紫蘇葉、黄芩、荊芥、藿香、丹参、薄荷、夏枯草、益母草、香薷などがあります。しかし黄芩や丹参については、根っこを使うので薬効としては異なるかもしれません。ただし、丹参は現代中医の薬理では補血活血などの作用もあるとされていますので、根っこでも効果があるかも。

遠志や石菖蒲含めシソ科の植物の葉物は発散作用のある生薬に属します。風邪の症状に使ったり、皮膚症状に使ったり、胃腸症状にも使うこともあります。

ただし、欠点としては気の発散は諸刃の剣であり、必要以上の気が発散される事で中医的に命を落としかねないという事です。程よく足りない部分を補いながら治療していくという方法が必要です。

このような新たな発見により、漢方・生薬が科学的でありながら、未来でも生き続ける存在であることを願うばかりです。

まとめ

・福島大学すごい!シソ科の植物はアルツハイマーを起こすアミロイドβの抑制が出来ること発見。

・実は漢方生薬にも含まれて、発散の作用があるものに多く含まれる。

・ただし発散は気を奪い過ぎる可能性がある。場合により補気補血など体に合わせた治療を加える必要がある。

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